注文住宅の打ち合わせの流れと準備すべきポイント
「打ち合わせはどのような流れで進んでいくのだろう」「普通の打合せの回数はどれくらいなんだろう」このように疑問を持っている方は多くいるでしょう。注文住宅を建てることが決まったら、打ち合わせが始まっていきます。どのような順番で進んでいくのか、決めておくべきチェックリストについて見ていきましょう。
注文住宅を建てる際どのくらいの回数打ち合わせが必要か
注文住宅を建てる時に必要な打ち合わせ回数は、建てる家や建てる人によって大きく異なります。建築前から引き渡しまでの期間に、6回から10回、平均して15回弱ほど打ち合わせがあると思っておきましょう。ただし、個人差の大きな部分なので、「必ず20回打ち合わせをしなければならない」というわけではありません。
打ち合わせに必要な回数と期間
平均20回弱と説明しましたが、これより多い場合もあれば少ない場合もあります。希望の家によって回数は変動するので、一概に「10回」「25回」と言えるものではありません。
取り入れたいものやこだわりが一般的ではなければ、何を選ぶのか、動線や間取りについてなどしっかり検討しなければなりません。反対に、規格内のものや住宅展示場と同じような間取りなど、すでに参考となるものや間取りがあることから打ち合わせもスムーズに進んでいくでしょう。
期間は1年ほどですが、着工までにかかる期間も着工中の期間も家によって異なるので長くなることもあれば短くなることもあるでしょう。
打ち合わせ回数は人によって変わる
人によって回数が異なると言われる理由は、人の「こだわり」や「理想」によって回数が変わってくるからです。
細かな部分まで全てにおいてこだわりたい方の場合は、回数が増えやすい傾向にあります。また、よくあるケースとしては一度決定した内容を変更する、なかなか決まらないことが回数増加の原因につながるケースです。打ち合わせ回数を減らしたい、できるだけ少なくしたいと考えている方は、内容変更が少ないように事前に準備、決定しておくことをおすすめします。
打ち合わせが多いことは迷惑になる?
「打ち合わせが多い=迷惑」ということはありません。むしろ、打ち合わせの中で希望や要望を聞くことで、より満足度の高い家を建てることにつながっていきます。
まずは「自分たちはどうしたいか」を考え、決まらない場合は打ち合わせで相談してみましょう。
打ち合わせの流れについて
着工前7項目、着工中、着工後の合計9項目に分けられます。これらの回数は大きく変動することはなく、基本的に同じ流れで進んでいきます。流れを把握しておくことで、スケジュールや今後の予定も把握しやすいので、ぜひ把握しておきましょう。
着工前
この打ち合わせでは、どのような家を建てたいか、方向性をすり合わせるイメージです。今後の進め方や建築可能かチェック、法律や規制など問題ないかを見極めます。
土地提案と資金計画
家を建てるにはまずは土地が必要です。全体の予算や資金計画をチェックし、土地の提案をしていきます。希望の条件や譲れない部分、全体の予算内で土地に割り当てる金額など、情報共有していきましょう。
資金計画の部分では、理想の予算ではなく現実的な予算の話しや、住宅ローンで借り入れする金額と自己資金の部分など、細かな部分までできるだけ正確に伝えましょう。
土地の現地視察と金融機関の審査
条件に合う土地や少し条件からは外れるけれどおすすめの土地など、実際に現地に行ってみてみましょう。土地を見る時は家が建つ場所や隣家、目の前の道、周辺環境などをチェックする必要があります。
また、土地の現状視察と同時に金融機関へ審査用書類を提出します。審査により、住宅ローンの借り入れ可能額や月々の返済額などが明確になり、より正確な予算が算出可能です。
ライフプランの作成
家は一生住み続けるものなので、「今」を基準に建ててしまうと今後のライフプランに合わない、住みにくい家になってしまう可能性があります。未来の話になるので正確な情報でなくても構いません。どのような生活をしたいか、子供はいるのか、子供が大きくなったら夫婦はどうやって暮らしたいのかなど、ライフプランについて考えてみましょう。
契約
ここまできて、実際に契約を結びます。自分や家族の希望がかなえられそうか、予算に合った家が建てられそうか、そして担当スタッフや施工会社へ安心して任せられるか判断し、契約へ進みましょう。
住宅プランの確定
今までの打ち合わせ内容から、実際に建てる家の間取りや条件などを見直し、情報を決定させていきましょう。間取りなどは着工が始まると変更できないことが多いため、納得できるものに決めておきましょう。
外装や水回り設備
外装や水回り設備は決めることが多く、カタログなどから建材を決める工程が続きます。屋根の材質は何にするか、外壁は何がいいか、サッシはどれにするかなど、決めなければならないことは予想しているよりも多いでしょう。
水回りはキッチンやトイレ、洗面所など、家の中でも重要な部分になってくるので慎重に決めなければなりません。
金消契約と土地決済
審査内容に応じて住宅ローンの借り入れ、本申し込み、金消契約を結びます。土地購入時は、すぐに土地の代金を支払う必要があり、住宅ローンの借り入れ後すぐに支払いの流れになってくるでしょう。
土地の購入がなく、金融機関によっては引き渡し直前に金消契約が結ばれることもあります。
地鎮祭と上棟
土地の決済が完了すると、自分もしくは家族名義の土地になるため、地鎮祭や本格的に上棟が始まります。近年では地鎮祭をしないという選択肢も増えてきているようですが、多くの方は地鎮祭をしてから上棟に入っています。
着工後
もし今まで決めていたことを変更したい、取り付けを辞めにしたいなどの希望がある場合は、できるだけ早めに連絡、変更ができるか相談しましょう。
竣工検査&引き渡し
家が完成したら、図面通りに施工されているかチェックしていきます。寸法ミスやコンセントの有無など、細かな部分まで見ることをおすすめします。
竣工検査が完了したら、建物代を支払い、引き渡しです。
打ち合わせ時に決めておくべきリスト
スムーズな打ち合わせになるように、事前に決めておく、考えておくべきリストをチェックしておきましょう。このリストを知っておくことで、自分たちは何を決めなければならないのか、心の準備や資産状況のチェックなど、打ち合わせ前の準備もスムーズに進むでしょう。
着工前
着工前では7項目あります。
着工前:決めるべきリスト7項目
- ・間取り
- ・内装
- ・資金
- ・土地
- ・ハウスメーカー
- ・外装
- ・オプション
項目としては7個にわかれていますが、間取りの中でもLDKはどうするか、トイレはいくつ必要か、玄関はどれほどの広さにするのかなど、決めなければならないことは多数あります。全てを事前に決めなければならないわけではありませんが、事前に決めていた方がよりスムーズに打ち合わせは進んでいくでしょう。
ただし、相談したいこと、間取りや資金面など不安なことに関しては打ち合わせでしっかり相談しましょう。
着工後(建築中)
着工前と比べると打ち合わせ回数は格段に少なくなりますが、チェックと修正や変更はないかの最終確認などが話し合われます。細かな部分でも変更や悩んでいることがあれば、できるだけ早く相談しましょう。遅くなってしまうと相談した時にはすでに変更できない、変更できないわけではないが追加費用が発生してしまう、引き渡し予定日が延長することにつながる可能性があります。
引き渡し前
家の最終確認と引き渡しについての説明があります。着工後にも内容通りに施工されているかチェックしますが、最終確認の場として引き渡し前にも見ておきましょう。決めていたものが取り入れていないなどの問題があった場合は修正依頼し、修正完了後に再度確認、問題ないようならば引き渡しの流れになります。
注文住宅の予算検討から引き渡しまでにかかる期間と流れ
注文住宅はどのような流れで検討から引き渡しまで行われるのかについて気になる方も多いのではないでしょうか。
予算検討から引き渡しまでの流れとかかる期間を事前に把握しておくことで、段取りよく竣工・引き渡しまで進めることができます。
こちらの記事では、注文住宅の予算検討から引き渡しまでの流れと期間を紹介します。
注文住宅の失敗ケース
念願の注文住宅を建ててみたものの、なぜか違和感がある、失敗したと感じることは少なくありません。
失敗を防ぐためには、「どのような失敗例があるか」を知る必要があります。こちらの記事では失敗例を間取り、設備家具に分けて解説します。
「これを選んで正解だった」と言えるマイホームを建てられるよう準備しましょう。
注文住宅の打ち合わせは事前に流れを把握しておこう
注文住宅の打ち合わせ回数に決まりはなく、要望や建てる家によって回数は変わってくるでしょう。ただし、基本的に打ち合わせの流れは変わることなく、着工前7項目、着工中、着工後の9項目程度でしょう。どのように進んでいくのか流れを把握しておくことで、打ち合わせもスムーズに進んでいくでしょう。
モデルハウス・ショールームもございますので、京都市内、京都府南部、京都府北部の一部、滋賀県南部、大阪府の一部のエリアで
注文住宅をご検討の方はハウスアップお気軽にご相談ください。