換気に有効な換気棟とは?メリット・デメリットを徹底解説
「湿気がひどく、窓に水滴がついている」
「室内がジメジメしており、換気を頻繁に行うことが大変だ」
このようなお悩みを抱えている方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方には、十分な換気ができる換気棟がおすすめです。
本記事では、換気棟とはなにか、メリット・デメリットも含めて詳しく紹介します。
部屋の換気を適切に行いたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
戸建て住宅で換気が重要な理由
部屋の換気を行わなかった場合には、部屋のなかに溜まった空気が汚れていきます。
汚れた空気はカビになる原因でもあり、木材を腐食させたりシックハウス症候群を引き起こしたりするため、早めに対策をする必要があります。
そのため、適切に換気をして新鮮な空気を取り入れられることが重要です。
また、毎日の換気を十分に行っているつもりでも、窓への結露やカビが発生した経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結露の対策としては窓を拭くことや窓を開けて室内の換気をすることが有効ですが、毎日欠かさず行うことは難しいかもしれません。
結露は窓だけではなく、屋根裏や壁のなかなど目に見えない部分にもできるため、窓を開けるという換気だけでは補いきれない可能性があります。
自分で換気を行いづらい屋根裏の換気には、主に以下の4つの方法が挙げられます。
屋根裏の換気を行う方法
換気棟 | 屋根の頂部に換気口を取りつける方法 |
妻換気 | 妻側上部の壁に換気口を取りつける方法 |
軒先換気 | 軒先の軒天側に換気口を取りつける方法 |
組み合わせ | 換気棟・妻換気・軒先換気を組み合わせる方法 |
それぞれの換気方法は、特に熱気や湿気が溜まりやすい屋根裏の換気に適しています。
室内の換気効率を高めるためにはどの換気方法が適しているのか、事前に確認しておきましょう。
屋根裏の結露を防ぐためには、家全体の換気を行える換気棟の導入がおすすめです。
換気棟とは
換気棟とは屋根の頂点となる部分に設置する、換気システムのことです。
室内の熱気や湿気を屋根から室外に排出するという画期的な換気方法ですが、日本の住宅に取り入れられているケースは少ないといわれています。
なぜなら、屋根に換気口を直接取りつけるため、屋根に穴が開いていることによる雨漏りが心配されるためです。
しかし、換気棟自体は雨水が侵入しない仕組みになっているため、雨漏りをすることはありません。
換気棟を取りつけたあとに雨漏りが起こった場合は、換気棟の取りつけを行う際の施工工事が正しい手順で行われていないことが原因として考えられます。
換気棟の取りつけを検討されている場合は、雨漏りを防ぐためにも経験が豊富な業者へ依頼することがおすすめです。
換気棟のメリット・デメリット
住宅環境をよくするために有効な換気方法である換気棟ですが、取りつけることでどのようなメリット・デメリットがあるのかをあらかじめ知っておくことが大切です。
ここからは、換気棟を取りつけるメリット・デメリットの詳細を紹介します。
換気棟を取りつけたあとのトラブルを防ぐためにも、必ず確認しておきましょう。
換気棟のメリット
換気棟を取りつけるメリットは、室内の熱気や湿気を無駄なく室外へ逃がすことができることです。
室内の熱気や湿気は自然と上に上がっていく仕組みのため、屋根の頂部に取りつけられる換気棟との相性がよいとされています。
熱気や湿気を室内に溜めず十分な換気が行えることは、室内の結露を防げるというメリットにもつながります。
室内で結露が発生すると、木の腐食によって住宅の状態が悪くなり家自体の寿命も短くなるでしょう。
また、屋根裏や壁のなかなどの手入れしづらい部分の結露は、カビを発生させて空気が汚れます。
窓の定期的な開け閉めや結露を拭き取るなどの換気のための手入れを少しでも楽にしたいという方におすすめです。
換気棟のデメリット
換気棟を取りつけるデメリットは、施工をする業者によっては雨漏りをする可能性があることが挙げられます。
住んでいる家に新しく換気棟を取りつけるためには、すでについている屋根の工事も合わせて行う必要があります。
その際、屋根に穴を開けて工事を進めるため、施工内容や手順にミスがあった場合には屋根から雨漏りするかもしれません。
換気棟自体は雨漏りしないように設計されているため、雨漏りをする場合には施工工事の内容に問題があります。
そのため、換気棟の取りつけを検討されている方は、雨漏りを防ぐためにも実績が豊富である熟練の業者へ依頼することをおすすめします。
換気棟を取りつけることで得られる2つの効果
住宅に換気棟を取りつけることで、さまざまな効果が得られます。
主に得られる2つの効果の詳細を紹介します。
効果①冬に発生しやすい結露を抑えられる
部屋が冷えやすい冬の時期は、エアコンを使用して室内を温める方もいらっしゃるでしょう。
エアコンによって暖められた空気は上に上がっていくため、同時に屋根裏は急激に暖められます。
しかし、換気棟を取りつけていない場合には、屋根裏に溜まった熱気や湿気を逃がすことができずに、屋根裏に溜まってしまいます。
溜まった熱気や湿気を換気できなかった結果、屋根裏や壁のなかに結露ができて住宅の寿命を縮める原因にもなりかねません。
換気棟は屋根に直接取りつけて空気を外に逃がす仕組みのため、屋根裏に溜まった空気も適切に換気できます。
エアコンを使用した場合に発生しやすい結露も抑制できるため、住宅の寿命も短くなりづらいでしょう。
効果②夏でも冷房が効きやすくなる
日差しが強く気温の高い夏の時期は、直射日光を浴びた屋根を通じて屋根裏の温度が高くなりやすいです。
屋根に使われている素材によっては屋根の温度が80℃になることもあるため、どれほど天井に断熱材を敷き詰めたとしても発揮できる断熱効果には限界があります。
また、屋根裏の温度が上がれば上がるほど、室内にも熱が伝わってしまいます。
屋根裏の温度が高い状態では冷房をつけても部屋が冷えにくいため、冷房の温度を下げたり風量を上げたりすることで、光熱費が高くなりやすいです。
換気棟を取りつけることで、屋根裏に溜まりやすい熱気や湿気の換気を適切に行うことが可能です。
そのため、夏でも冷房が効きやすくなり、光熱費を抑えることにもつながります。
注文住宅で失敗しない方法は他にも
ここまで、換気棟を設置することで得られるメリットなどをご紹介してきましたが、快適な生活を送るために覚えておきたいポイントは他にも存在します。
こちらの記事では、失敗例を間取り、設備家具に分けて解説しています。
これから注文住宅の建設をご検討されている方は、ぜひご参照ください。
換気棟とは屋根裏に溜まる熱気や湿気を室外へ逃がす換気システムのこと
換気棟とは屋根裏に溜まった熱気や湿気を室外へ逃がすために、屋根の頂点となる部分に設置する換気システムのことです。
換気棟には室内の熱気や湿気を逃がすことで、結露の発生を防ぐことができるというメリットがあります。
一方で施工を行う業者によっては、屋根から雨漏りをする可能性があるというデメリットがあることも押さえておかなければなりません。
ハウスアップでは、「棟換気」という換気で、熱気と湿気を屋根の1番高い場所から外に出すことで、屋内を快適な空間へと導きます。
さらに、結露対策にもなるので、家の骨組みや腐食から守り、家の寿命を長持ちさせることができます。
京都市内、京都府南部、京都府北部の一部、滋賀県南部、大阪府の一部のエリアで注文住宅をご検討の方はハウスアップお気軽にご相談ください。