注文住宅の間取りを決める際の注意点を徹底解説
注文住宅の購入を検討されている方のなかには、どのような間取りにすればよいのか迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
せっかく新しい家を建てるのであれば、後悔しないような間取りにしたいですよね。
そこで本記事では、注文住宅の間取りを決める際の注意点を紹介します。
住みやすい間取りの注文住宅を建てたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
注文住宅の間取りを決める際の注意点
注文住宅を購入する際には間取りを自由に決めることができます。
間取りを決める場合には気をつけておきたい、5つの注意点があります。
住み始めたあとに後悔しないように、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
注意点①家事の動線を考える
間取りを考えるときは、日常生活を送るうえで必要となる衣類の洗濯や食事の準備などの家事をするときの動線ができるだけ楽になるように意識しましょう。
特に、使用する頻度の高い洗面所からキッチンやリビングまでの動線の流れが悪いとスムーズな移動ができません。
家事の動線が悪いと効率も悪くなってしまうため、家事にかかる時間が長くなる可能性が高いです。
そのため、家事を行う場合の動線を考えて、暮らしやすい家になるように間取りを考える必要があります。
事前に、朝起きてから夜寝るまでに行う家事をスムーズに行うためにはどのような間取りにすればよいのかを考えてみましょう。
注意点②日当たりを考える
間取りを考える場合には、部屋にどのくらいの光を取り入れたいのか、日当たりも考える必要があります。
たとえば、家族が揃って過ごす場所であるリビングはできるだけ日あたりをよくしたいものですよね。
逆に夜にしか使用しない寝室は日当たりはあまり気にしなくても問題ありません。
どの部屋にどの程度の光を取り入れたいのか、日当たりのバランスを考えて間取りを考えましょう。
一般的に、部屋の窓が南側を向いている場合には太陽の光を取り入れやすく、逆に北側を向いている場合には太陽の光を取り入れづらいです。
すべての部屋を南側にすることは難しいですが、積極的に太陽の光を取り入れたい部屋をあらかじめ考えておくと間取りもスムーズに決められます。
注意点③生活音が発生する場所を考える
主に生活音が出やすい場所はトイレや洗濯機のある洗面所などです。
また、子どもが大きくなると子ども部屋の騒音も気にしなければなりません。
日常生活において生活音が発生しやすいトイレや洗濯機の場所は、過ごす時間の長いリビングからできるだけ遠い場所に設置しましょう。
また、騒音による近隣トラブルを防ぐためにも隣の家に近い部分にはトイレや洗濯機を設置しないような工夫も大切です。
逆に近隣の生活音が気にならないように、寝室は隣の家から離して間取りを考えてみることもおすすめです。
注意点④収納場所を考える
注文住宅の間取りを考えるうえでもっとも失敗しやすいものが収納場所の確保です。
間取りを考える際、暮らしやすい家になるように家事の動線や部屋の配置ばかりに気を取られて、収納場所を作り忘れることが多いです。
そのため、どの荷物をどの場所に収納するのかを考えたうえで間取りを決めましょう。
ただし、収納スペースを確保しすぎると生活する空間が狭くなってしまいます。
収納する荷物の量をある程度確認したうえで、どのくらいのスペースが必要になりそうかをあらかじめ考えておくとスムーズに間取りを決められるのでおすすめです。
注意点⑤設計する広さを考える
間取りを考える際、広すぎる部屋にしないように注意しましょう。
間取りを決めるときは希望する部屋の数や収納場所などすべての要素を取り入れられるため、ついつい部屋も広くなりがちです。
しかし、建築する場合のコストは部屋が広ければ広いほど高くなります。
そのため、希望する部屋の広さに対して建築コストが見合っているかどうかも確認しましょう。
また、部屋が広すぎると、エアコンを取りつけていても部屋全体に風が行き渡らず、冷暖房光熱費も高くなります。
注文住宅を建てる費用にくわえて日常生活にかかる費用も高くなってしまうため、注意が必要です。
収納場所を確保する際に意識したいポイント
間取りを考える際に重要なポイントとなるのが収納場所の確保です。
部屋そのものの広さや家事の動線を意識した間取りを考えた場合でも、収納場所が足りないというケースがよくあります。
収納場所を確保するためには、以下2つのポイントを意識しましょう。
ポイント①予算を確認する
新たな注文住宅を建てる場合にはさまざまな要素を盛り込んだ暮らしやすい家にしたい、という方が多いでしょう。
しかし、間取りを考えるうえで要望を詰め込みすぎた結果、当初想定している予算を超えてしまい、収納場所を減らすという結果になることはよくあります。
確保している予算に対してどのくらいの収納場所が確保できそうか、つねに念頭に置いて間取りを考えましょう。
ポイント②部屋ごとに収納場所を作る
収納場所を確保しようとすると予算を超えてしまうことがよくあります。
予算を超えてしまった場合、多くの方がまず収納場所を減らすという考え方も持つため、住み始めたあとに収納場所が不足するという問題が発生しやすいです。
広い収納スペースを確保するのではなく、部屋ごとに収納場所を作ることで予算を押さえられる可能性があります。
特に子どもがまだ小さい場合には、幼稚園や小学校など、子どもが成長するにつれて荷物も増えていきます。
部屋ごとに収納場所を作っておくと収納場所が足りないという事態も起こりづらいです。
あらかじめどの部屋にどのくらいの収納スペースが必要かイメージしておくと、予算内でも適切な収納場所を確保できるでしょう。
注文住宅の間取りを決める際のコツ
注文住宅の場合は間取りを決めるにあたり、ゼロから考える必要があるため、なにから決めればよいのか迷うという方も多いでしょう。
これから紹介する3つのコツを押さえておけば、間取りを決めやすくなる可能性が高いです。
ぜひこれから紹介する3つのコツを参考にしてみてください。
コツ①玄関の位置を北側にする
注文住宅の間取りを検討する際には玄関の位置を南側と北側のどちらにするのかを決めましょう。
玄関を南側にすると、間取りにもよりますが太陽の光を取り入れられる部屋が玄関の廊下とリビングに限定される可能性が高まります。
一方で、玄関が北側になるように設置することで、ほとんどの部屋に太陽の光を取り入れやすい間取りにすることが可能です。
注文住宅を建てるにあたって、日当たりを重視して南側に面した土地を購入しても、南側に部屋を設置できないと光を取り入れられない可能性もあるため注意しましょう。
コツ②生活音に配慮した間取りにする
日常生活で必ず発生する生活音ができるだけ気にならないようにしたいという方は、間取りを考える段階で対策を練るとよいでしょう。
家のなかで生活音が発生しやすいトイレや洗面所などはリビングや寝室などから離すことをおすすめします。
特に長く生活する部屋であるリビングの近くにトイレや洗面所を設置すると、生活音が気になってしまう可能性が高いです。
家事の動線も大切ですが生活音を気にせずに暮らしたいという方は、トイレや洗面所などをリビングや寝室から離れた場所に設置してみましょう。
コツ③収納場所を設置するスペースを確保する
部屋の間取りを決める際には収納場所をどこに設置するのかも合わせて決めておきましょう。
収納場所としてウォークインクローゼットやロフトなどを設置したい場合は、部屋の広さを減らしたり狭くしたりする必要があります。
しかし、収納場所を広くすればするほど生活スペースは狭くなるため、収納場所が広ければよいというわけではありません。
あらかじめどのような荷物をどのくらい収納したいのかを決めておき、荷物の量に見合った広さの収納場所を作るとよいでしょう。
また、週末に食材を大量に購入して平日ストックしておきたいという方も、なかにはいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方には、食材や水などはもちろん、調理器具や食器なども収納できるパントリーを間取りにくわえることがおすすめです。
パントリーはキッチンに隣接するように設置できるため、食材を大量に保管したいという方にはおすすめの収納スペースです。
▼こちらではおしゃれな注文住宅を建てるポイントを解説しています。ぜひ参考にしてください。
注文住宅を新たに建てる場合におすすめの間取り
ここからは、注文住宅の間取りを考える際におすすめの間取りを2つ紹介します。
少し工夫をするだけで暮らしやすさも変わってくるのでぜひ参考にしてください。
日当たりがよく吹き抜けがある開放的な間取り
間取りを考える際に日当たりを重視する場合には、吹き抜けを作ってみることもおすすめです。
吹き抜けとは、2階と1階の一部分の天井を無くすことで空間を広げられる間取りのことです。
吹き抜けを作ることで、2階で取り入られる太陽の光を1階部分まで取り入られるので、部屋全体が明るくなるというメリットがあります。
また、吹き抜けは部屋に開放感を与える役割もあるので、天井を高くしてみたい方や空気の通り道を作りたい方におすすめの間取りです。
さまざまなメリットがある吹き抜けですが、設計する際のポイントがあります。
吹き抜けを作りたい場合には以下のポイントを押さえておきましょう。
吹き抜けを作る間取りのポイント
吹き抜けを作る場合には、耐震性を高めた構造にするために柱を部屋のどこかに設置する必要があります。
ただし、せっかく吹き抜けを作っても部屋の中心に柱がポツンとあると見栄えが悪いと感じるかもしれません。
そのため、吹き抜けに必要な柱にタイルや壁紙などを貼ることでデザイン性を損なわない工夫を行うことも大切です。
キッチンを中心に設計した間取り
一般的にはリビングを間取りの中心として考えますが、なかにはキッチンを中心とした間取りにしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
新たに注文住宅を建てる場合には、キッチンを中心として間取りを設計することも可能です。
キッチンを中心に間取りを考える場合には「収納スペースをキッチンの背面に作る」「キッチンにつなげるように畳スペースを作る」などのポイントを押さえて設計してみましょう。
それぞれのポイントを詳しく解説します。
キッチンを中心にした間取りのポイント
キッチンに広い収納を作ることで、家事が楽になるというメリットがあります。
広い収納をキッチンの背面に作ることで、さらに有効的な活用が可能です。
キッチンの背面に収納スペースを作ることで、食材や食器などの収納やキッチンに必要な生活用品を楽に収納でき、出し入れや管理が非常に簡単になります。
キッチンで使うものをすぐ取り出せるようにしておきたいという方には、キッチンの背面に収納場所を作ることをおすすめします。
また、キッチンから繋がる畳のスペースを作ることもポイントの1つです。
キッチンから見える範囲に畳のスペースを作ることで、子どもを遊ばせられたり昼寝をさせたりできます。
くつろぐ場所としても活用でき、部屋もおしゃれに見せられるのでデザイン性も高めたい方におすすめの間取りです。
▼こちらの記事では注文住宅を建てる際の外観の決め方について紹介した記事になります。
30坪での注文住宅の価格相場とおすすめの間取りとは
注文住宅は、坪数によって間取りも変わってくると思います。
そこで、こちらの記事では30坪の注文住宅を建てるときの相場や、費用を安く抑えるためのポイント、おすすめの間取りをご紹介しています。
30坪ほどの土地で、注文住宅を検討中の方は必見です。
30坪での注文住宅の価格相場とおすすめする間取りについて解説
注文住宅の間取りは部屋ごとに収納場所を作り予算内に抑えることが大切
いかがでしたでしょうか?
注文住宅の間取りを決める場合には、さまざまな要素を入れたくなりますが自分たちのなかで優先順位をつけることが大切です。
家事の動線や日当たり、生活音や収納場所などを押さえて間取りを考えることが大切ですが、部屋を広くしすぎるとコストが高くなるため気をつけなければなりません。
なかでも、収納場所を確保することは非常に重要であり、荷物の量に見合った広さの収納場所を作りましょう。
ハウスアップではさまざまなスタイルの間取りを実現可能です。
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